「エロ動画中毒」と「エロ動画の存在」を混同し、映像の使用に関してどの程度までを通常の範囲内とするのか、その線引きもしないままに依存性の研究を進める人が現れるような事態は好ましくない、と私は考える。このジャンルが大規模の産業に成長したのは、依存性があるという理由だけではなく、中毒はたしかに懸念すべきものだし、強制的な措置が必要となる場合もあるだろう。私自身の中毒の定義は、見たいという欲望を抑えきれなくなり、仕事や家族を差し置いても観賞することが最優先事項になってしまうような状態らしいが、他のあらゆる中毒と同じように、問題の物質が大部分の人にとって比較的害が少ない場合はこれに該当するように思われる物質そのものを非合法化すると逆効果になる。アルコールと同様、ひそかな楽しみとはいっても、大部分の人にとってはそれほどのめり込むようなものではなく、まったく手を付けないこともあるし、せいぜい少したしなむ程度のものではないか思うし、しかもエロ動画は、アルコールと同じように、そもそも成人向けの娯楽でです。事実、私が話をした業界関係者たちは全員、エロ動画向けコンテンツを子供の目に触れさせないようにする措置を支持しているし、そも子供が見るものではないから、「エロ動画」コンテンツと呼ばれているのだと思う。